どうも、毎月最低10冊読書生活を
2年間継続しているアイルです。
良書に出会える確率は
僕的に10分の1なのですが
そんな一冊に遭遇したので
読書感想文を書きたいと思います。
まず、この本を手に取った理由ですが
約20年前に読んで衝撃を受けた
『不夜城』の作者、馳星周さんの
新刊という事で読んでみました。
不夜城の世界観は
混沌とした歌舞伎町、暴力、
中国人マフィア、といった
ダークかつアウトローな要素が満載でした。
ですので、
久々の馳星周さんの新刊『少年と犬』は
とても優しい印象を受けました。
率直な感想ですが
本作は犬を中心にした
ロードムービーのような展開で
飽きずに読みやすかったです。
心憎いのは各章の登場人物に
現代日本の抱える典型的な諸問題が
投影されている事。
例えば…
認知症の母親をケアする娘、
貧困と売春、過疎と独居老人、
震災被災者等々…
心に病みを持った人間が
続々と出現します。
筆者のこの社会的視点が
本作品をチープな勧善懲悪劇で
終わらせていません。
さすが、馳星周さん。
第163回直木三十五賞受賞作も
納得の一冊でした。
PS.
LUNA SEAの黒服限定ライブ、
2DAYとも参戦してきました。
ヒット曲は一切演らず
初期曲しか演らないという徹底ぶりが
マジでロックでした。
少年時代の自分にも見せてあげたい、
と思えた最狂のライブでした。
おかげさまで気合いが入りました。
LUNA SEAの兄貴達、ありがとう!
PPS.
久しぶりの蒙古タンメンにて
北極ラーメンをオーダー。
相変わらず紅に染まってました。笑
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